少し前ですが、映画「ジョーカー」観てきました。
賛否両論あるにせよ、大ヒット作となった映画ですが、
私は、「賛成派」として記事を書こうと思います。
映画「ジョーカー」を観て、以下の様に感じた方には、
読んでいただけると嬉しいです。
・嫌な映画というより、スカッとした人
・むしろ共感すら感じた人
・励まされるような気持になった人
※ネタバレを多分に含みますので、ご注意ください。
目次
①アーサーの異常性
②背中で狂気を語る男
③スカッとしたのは間違いじゃない
①アーサーの異常性
今作のジョーカーは、
ダークナイト、スーサイドスクアッドとは異なり、
ジョーカーことアーサーの生い立ち、環境にスポットライトがあたります。
ダークナイトの時は、
「なんだか家族関係に難を抱えていて、おかしくなっちゃった人」
スーサイドスクアッドの時は、
「なんだかおかしい人だけど、シャレオツでかっくいい」
といったイメージでしたが、今作はいきなり重い!
先天的な病気から、突発的に笑ってしまう男
経費削減から、カウンセリングを打ち切られる男
コメディアンを夢見るが成功しない男
病気の母を健気に世話する男
母から市長候補が父だと聞かされる男
同僚に騙され、仕事を首になる男
テレビで笑いものにされる男
こうやって並べるだけでも、きつい人生です。
これらの境遇、環境、時代、が絡み合って、
アーサーは次第に狂っていきます。
途中の同じアパートに住んでいる女性宅を訪問するシーンは、かなり衝撃的でした。
いったい、アーサーはいつ、ジョーカーになったのか。
あるいは初めからジョーカーだったのか。
私は、ピストルを使ってしまったときでもなく、
母の嘘を知ってしまったときでもないと思います。
白い布に、黒いインクを落とすように、
ジワジワと狂っていき、最後のラストシーンへと続いていくのだと考えます。
②背中で狂気を語る男
主演のホアキン・フェニックスですが、まさにハマり役でしたね!
彼以外ありえない!ってくらいのジョーカーでした。
なかでも印象的なのは、痩せた背中を写すシーンです。
予告にもありましたが、あそこのインパクトが大きすぎて!
痩せ細った、貧相な背中を写すだけで、あそこまで表現できることが、
とてつもないなと感じました。(語彙力)
他にも、お母さんのカルテを盗んで、逃走するシーン。
あそこも印象的でした。
走り方です。
ばたばたするような走り方で、ピエロのような、
それでいて気味の悪い印象もあり、表現力があるなぁと思いました。
監督との相乗効果なのでしょうが、表現力がすさまじい映画でした。
よく背中で語る男、という表現をしますが、
背中で狂気を語る男は、彼以外にいるでしょうか?
いや、いない!!(反語)
③スカッとしたのは間違いじゃない
少なくとも、私はスッキリする感じがしました。
アーサーほど、貧困でもなく、先天的な病気もなく、母も健康?で、
彼ほどの苦しみはないでしょう。
ただ、それでも自分の人生に満足感を得ているかというと、
答えはNoです。
そういう、人生に満足感を得られていない人には、
”スッキリ”という形で刺さる映画なんだと思います。
満たされている人には、劇中のロバートデニーロのように、
嫌悪感を感じ、否定側の立場に立つのだと思います。
決して、私はそういう人たちをさらに否定したり、
批判したりするつもりはありません。
ただ、アーサーの最後の台詞と同じことは感じます。
いずれにせよ、観た人がもれなく、
監督とホアキンフェニックスの掌の上で、転がされた映画だったように思います!
まとめ
ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
この記事をまとめると、以下になります。
- キツすぎる境遇が、ジョーカーを産んだ
- ホアキンフェニックスの表現力の高さ
- 満たされない人ほどスッキリする
異例のヒットを受け、続編の話も上がっているらしいので、
その際には、ぜひ見に行きたいと思います!
皆さんが、映画を観て、最高の瞬間を過ごされることを祈っています。
ありがとうございました。