インクレディブル・ハルクのあらすじと感想【なぜつまらないのか?】

インクレディブル・ハルクのあらすじ

ブルース・バナー博士(エドワード・ノートン)は緑色の巨人ハルクに変身する能力を隠して生活する日々を送っていたが、ハルクの変身の秘密を知ったテロリスト(ティム・ロス)が怪人アボミネーションと化し、ニューヨークの街を襲う。恋人ベティ(リヴ・タイラー)と街を守るため、ブルースはハルクに変身して危機に立ち向かう。
出典:「Yahoo映画:インクレディブル・ハルク」より

主人公のブルース・バナーが、人体実験の結果ハルクになり、軍から逃亡した後から話は始まります。

序盤
逃亡したブルース・バナーは、ひっそりとコーラ工場で働いていました。
ある日、誤って指を切り、自身の血液が入ったコーラを出荷してしまいます。
そして、そのコーラを飲んだ老人は倒れ、ブルースの居所が軍にバレてしまいます。

中盤
なんとか軍の追手から逃げたブルース・バナーは、細胞学の権威である元カノに会いに行きます。
しかし、なんやかんやと居場所がバレてしまい、追いつめられます。
さらに、軍のオッサン兵士にもハルクと同じ血清が打たれ、強化されています。

終盤
自身を治療したいブルース・バナーと、身柄を抑えたいロス将軍ですが、
血清が打たれたオッサン兵士が暴走します。
さて、このオッサンをどう処理するのでしょうか?

インクレディブル・ハルクの評判

興行収入は2.63億ドル、興収ランキングは200位圏外と、マーベル映画の中で最も低いです。(※2020年1月時点)

Yahoo映画    :★★★☆☆
ロッテントマト  :★★★☆☆

インクレディブル・ハルクの監督

【監督】ルイ・レテリエ(Louis Leterrier)

フランスの映画監督で、以下の作品も手掛けた監督です。

  • トランスポーター1
  • トランスポーター2
  • グランドイリュージョン
  • グランドイリュージョン 見破られたトリック

どちらも有名作品ですね!
無敵の運び屋を描いた、トランスポーター。
そして義勇軍的な、マジシャン集団を描いたグランドイリュージョン。
どちらも、アクションに見応えがある監督です。

オシャンティーの国「フランス」出身であり、映像もどことなくオシャレ!
色彩に特徴があります。

では、「アクション×オシャレ」の要素を持った監督が、アメコミ映画を担当するとどうなるのか?
それは後ほど、ご説明します。

インクレディブル・ハルクの脚本

【脚本】ザック・ペン(Zak Penn)

最近だと、レディー・プレイヤー1も執筆しています。
マーベル映画だと、X-MENやアベンジャーズにも携わっている、ヒーロー物に強い方ですね。

アクションに強い監督との相性はかなり良さそうです!

インクレディブル・ハルクのキャスト

【主演】エドワード・ノートン(Edward Norton)

主人公:ブルース・バナー役です。
名前は聞いたことあったのですが、出演作は正直知らなかったんですよね。

けど、ひ弱そうな感じが、科学者の逃亡犯っぽくてハマり役です!

リヴ・タイラー(Liv Tyler)

ヒロインのベティ・ロス役です。
実のところ、主演よりも、彼女のほうが気になっていました。

というのも彼女は、スティーブン・タイラーの娘さんなんです。

「スティーブン?誰?」
と思った、そこの君!
君も聞いたことのあるバンドのボーカルだぞ!

「ドンワナクローズマイア~イズ」で有名な、エアロスミスのボーカルです。
口が大きい所が、お父さんそっくりですね~

ロード・オブ・ザ・リングにも出演したことのある彼女ですが・・・。

ウィリアム・ハート(William Hurt)

ベティ・ロスのお父さん、そして陸軍の将軍であるロス役です。
嫌なオヤジ感が出ていて、かなり良かったです。

日本のドラマでいうと、「お前の為を思って、言ってるんだぞ!」といって抑圧するお父さんみたいでした笑

インクレディブル・ハルクのキーワード

スーパーソルジャー計画

より強い兵士を作るために、ロス将軍が指揮した計画です。

この言葉は、その後の作品(キャプテン・アメリカ)にも登場します。
ぜひ覚えておきましょう!

ガンマ線

作中でも、詳細は語られることのなかった言葉です。

わかっていることは、

  • ブルース・バナーの専門分野
  • ハルクが生まれるきっかけになったもの

くらいでしょうか。

しかし、このワードも後の作品に頻繁に登場します。
頭の片隅に残しておきましょう。

インクレディブル・ハルクの良かったポイント

終盤の戦闘シーン

終盤、暴走したオッサン兵士と、ハルクの戦いが描かれます。
このシーンはかなり迫力がありました。
ハルクの拍手シーンは「っ!?」となること間違いなしです。

インクレディブル・ハルクの悪かったポイント

全く感情移入できない

ハルクになった背景は、冒頭のフラッシュバックで示されます。
だいたいこんな感じかな?と想像はできますが、正直、急に物語が始まる印象でした。

シリーズとは関係ありませんが、「ハルク」という単独映画が公開されていました。
そことの差別化を図るために、説明は省いたのだと思います。

また、所々せつないシーンを挟むのですが、共感できないです。
根本的な理由は、次の項で説明しますが、やはり急すぎる!笑

内容を理解はできるのですが、感情が乗らない映画でした。

え、今の彼氏は?

行方不明になっていたブルース・バナーに会ったベティは、割とすぐにいちゃつき始めます。
ただし、今付き合っている彼氏が健在なのです。

彼には何も触れられず、普通にベッドシーンに入ろうとする点に、違和感を感じました。

ちなみに、今の彼氏はとてもいい人でした。
ロス将軍がハルク捕獲の為に、娘であるベティを危ない目に合わせたことを責めます。
(そもそも、軍にブルース・バナーがいることを報告したのは、彼だったのですが・・・)

その時のロス将軍に言うセリフは、個人的にはスカッとしました!笑

治療とは何だったのか・・・

さんざん治療の為に頑張り、ようやくハルクから解放されたブルース・バナーですが、
その後、普通にハルクになります。

おそらく、治療が効かなかったということなのでしょうが、意味がわかりませんでした。

物語的にも、ハルク以外に事態を収拾をできる人はいないとは言え、つじつまが・・・。
勢い、ライブ感に任せたストーリー展開なのは、否めないです。

悪い意味で、想像を超えてきました。

インクレディブル・ハルクの名言

あなたを紹介したがらない理由がわかりました

ベティを危ない目に合わせたロス将軍に対し、ベティの彼氏が放った言葉です。

ここまで観ると、ロス将軍への好感度は最底辺にいます。
視聴者の声を代弁する、名言でした。

しかし、それでも負けないロス将軍。
「ろくな男と付き合わない」
と捨て台詞を吐きます。

う~ん!すがすがしいくらい嫌なキャラです!!笑

インクレディブル・ハルクの感想・レビュー

マーベル映画のシリーズ2作目である、インクレディブル・ハルクですが、イマイチです。

アクションシーンは、驚きのあるものですが、アイアンマンと比較すると霞みます。

感情移入できるかというと、そういうわけでもなく、かなり取り残されました。

ぼーっとアクションを観たい時にも向いていません。
なぜなら、切ないシーンが頻繁に出てくるからです。
「ブルースとベティがくっつきそうで、くっつかない・・・」、みたいなことを何度もやられて困ります。

以上を踏まえると、あまりおススメ映画とは言えないです。

インクレディブル・ハルクの豆知識

今作も登場!スタン・リーおじいちゃん

今作では、ブルースの血液入りコーラを飲んだ老人役でした。
シリーズ作品には、どこかしらで登場するので、要チェックです。

スーパー・ソルジャー計画

これは、後のキャプテン・アメリカでも登場するワードになります。
要は、「つよいへいしをつくる!」ということなのですが、
今後に備えて、覚えておきましょう。

次回作はない

インクレディブル・ハルクには、次回作はありません。
アベンジャーズに再登場するのですが、キャストが変わります。

また、ロス将軍もしばらく出てきませんが、忘れたころに再登場します笑

トニー・スタークの登場!

最後に登場したトニー・スタークですが、「チームを結成している」と語られます。
これは、前作であるアイアンマンでも、ニック・フューリーが語っていました。
今作でも、アベンジャーズへの布石が打たれています。

インクレディブル・ハルクを観て欲しい人

ハルクの成り立ちを知りたい方

製作に関わった方には、本当に申し訳ないですが、正直おすすめできないです。
ただ、ハルクは今後も登場するキャラクターであり、今後の伏線もありました。

したがって、「今後の為に、知っておきたい!」と思う方は、観ておくといいかもしれません。

また、インクレディブル・ハルクであれば、Netflixで無料視聴できます。
1ヶ月無料なので、お暇であればご覧ください。

次に見てもらいたい作品

マイティ・ソー

マーベル映画のシリーズ第3作目です。
実は、ハルクとも何かと縁があるソーで、その後2人のやりとりが描かれる作品もあります。
ハルクを視聴された方は、観ておくべきです!

あと、筋肉イケメンが好きな方、必見です!笑

アベンジャーズ

ハルクが次に登場するのは、アベンジャーズになります。
ここから、ブルース・バナーのキャストが全然変更になります。

驚くかもしれませんが、こちらもかなりはまり役!
最初は違和感があるかもしれませんが、私は変わった後の方がいいと感じます。

まとめ:インクレディブル・ハルクはマーベル映画を全て知りたい人向け

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。

インクレディブル・ハルクは、「全マーベル映画をしっかり視聴したい」と思う方以外には、おすすめできません。
ただ、今作を観ておけば、今後の作品の理解度も上がります。

お時間ある時にでも、見て頂けると嬉しいです。

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