悩んでいる人
- 「リメンバーミーって泣けるの?」
- 「リメンバーミーは、なんで泣けるの?」
この記事では、リメンバーミーがいかに泣けるか、そして泣ける理由をわかりやすく説明します。
個人的にも大好きで、泣いた作品です。この記事のために、2回見返しました!笑
これから観たい、あるいは観た直後のあなたは参考にしてください。
目次
リメンバーミーは泣ける!
結論、リメンバーミーは泣けます。「一部の人だけでしょ?」と思うかもしれませんが、国をも動かしています。
中国では、リメンバーミーが公開禁止になる予定でした。
しかし、あまりにも感動的な内容だったので、検閲官が公開を許可しました。
中国の規制も乗り越えた作品なんです。泣けるに決まってます!
リメンバーミーのあらすじ
まだ視聴してないあなたへ、あらすじをご紹介します。
主人公は音楽大好き少年
主人公ミゲルは、音楽が大好き。様々な名曲を生み出した、デラクルスに憧れていて、いつかミュージシャンになることを夢見ています。
デラクルス出演動画に合わせて、ギターを演奏するほどの腕前ですが、1つ問題がありました。
音楽禁止令!
ミゲルの家族には、音楽禁止令が出ていました。
というのも、祖先の男が家族を捨て、音楽の道を選んだからです。
道で音楽隊が演奏していても、おばあちゃんがブチ切れるレベル。
オフレンダの写真も、祖先の男は顔だけ破られていました。
オフレンダ
生前の写真を飾った、祭壇のことです。
祖先の男のギター=デラクルスのギター
アクシデントで、写真立てを壊すミゲル。
写真を取り上げると、祖先の男がデラクルスのギターを持っていることに気づきます。
ずっと憧れていたミュージシャンが、自分の祖先だと思うわけです。
タレントショーに強行出演するミゲル
祖先がデラクルスであることを、家族に伝えるミゲル。ですが、当然ブチ切れるおばあちゃんは、ミゲルのギターを粉砕します。大切なギターを壊され、やけくそになったミゲルは、タレントショーに強行出演!
しかし、ギターを持っていないミゲルは、教会に飾られたデラクルスのギターを手に取り・・・。
その瞬間、ミゲルは死者の国に飛ばされます。
タイムリミットは日の出まで
日の出前に、家族の許しを得ないと元の世界に戻れません。なんとか見つけた祖先の人たちは、戻る条件に「音楽禁止」付け加えます。
自分の夢を叶えたい気持ちと、許してくれない家族に、板挟みになるミゲル。
どうするミゲル!?
リメンバーミーの重要ポイント
様々なルールが登場するので、あらためて説明します。
死者の国のルール
- 死者の物を盗む → 死者の国に飛ばされる
- 死者の国にいる家族から許しを受ける → 元の世界に帰れる
- 写真が飾られない → 死者の国から出られない
ミゲルは、デラクルスのギターを借りた(=盗んだ)ので、死者の国に飛ばされました。
死者の国に家族もいましたが、「音楽禁止」がミゲルを苦しめます。
2度目の死
実際にメキシコにある考え方ですが、人間には2つの死があります。
- 肉体的な死
- 魂の死
オフレンダに写真が飾られず、生きている人の記憶から忘れられると魂の死を迎えます。
したがって、ルール3は、魂の死を避けるための重要なポイントになるのです。
リメンバーミーが泣ける理由
ここからは、ネタバレを含みます。視聴してから、読むようにしてください。
ママココの認知症
高齢のママココが、過去の記憶を思い出すことが重要です。
まず、認知症や記憶は、感動作品の王道です。
思い出す過程に、ドラマが生まれるからですね。
アリスのままで、きみに読む物語など多くの名作に登場します。
しかし、悲しいお話になりがちです。特に、若年性認知症がでてくる映画は苦しいです。自分もなるかも…という点で共感してしまうのも、要因でしょう。
一方、リメンバーミーでは、高齢のママココです。言い方は悪いですが、起こりうるという点で、違和感なく受け入れることができます。
ロペス夫妻作曲「リメンバーミー」
さらに、ヘクターの気持ちをピッタリ表現した歌「リメンバーミー」ですよ。
ちなみに、リメンバーミーを作曲したロペス夫妻は、アナ雪の楽曲も制作してます。
ここまでをまとめると、思い出す過程+歌の効果で、感動してしまうということです。
「他の作品でも同じようなものがあるのでは?」
と思うかもしれません。その通りです。プラスアルファがあります。
ミゲルの複雑な事情
付加価値の1つが、ミゲルの悩みが複雑であることです。
リー・アンクリッチ監督のインタビューにもある通り、ミゲルは複雑な道程を歩んでいます。
音楽が大好きだけど、家族に禁止されている。
家族を大事にしたいけど、音楽を止めることは出来ない。
ジレンマに陥ったミゲルは、見ている人が応援したくなる魅力があります。
そして、全てを解決したラストシーンには、リメンバーミーにしかない感動体験を生み出します。
徹底的なリアリティ
付加価値の2つ目は、リアリティです。
リメンバーミーの製作期間は、それまでのピクサー作品を遥かに上回るものでした。つまり、膨大な時間をかけて、調査し、映画を作ったということです。
その結果、リアリティの為に多くの工夫がなされました。
たとえば、ミゲルのおばあちゃんがサンダルを使う点です。
当初はオタマでしたが、メキシコの方に聞いたところ、「メキシコのおばあちゃんは、サンダルで叩くんだ!」と助言をもらいました。
それを受けてオタマ→サンダルになりました。
メキシコ人にとっては、「それな!!」となりますよね。そういった小さな共感が、本作に魅了される理由だと思います。
ちなみに、ギター演奏の指が、実際の演奏と一致しているなど、数多くの工夫があります。
泣ける理由まとめ
- よみがえる記憶
- 作品にマッチした楽曲
- 複雑な悩みがうむ共感
- リアリティをだす工夫
指の数で収まらないほどの感動ポイントがありますが、主要因は上記4つです。
「他にも感動ポイントがあるよ!」という方は、ぜひコメントをください。
リメンバーミーの豆知識
最後に、リメンバーミーに登場した、小ネタ集です。
トイストーリーの人形
作品序盤、主人公ミゲルが広場に向かうシーンで、街中の市場が写されます。
その中に、見覚えのある人形が・・・。
- ウッディ
- バズ
- マイク
画面右側に注目です。
ピザプラネットのトラック
トイストーリーでおなじみ、ディズニーランドにもお店も構えるピザプラネットです。
こちらも作品序盤、ミゲルのおばあちゃんが「音楽禁止!」というシーンで、一瞬登場します。
あまりに一瞬なので、気づきにくいですが、コマ送りにするとわかります。
次回作のポスター
ミゲルとヘクターが、デラクルス広場に到着した場面で登場します。
花火が装着された、竜のオブジェが登場するシーンに注目です。
右側の壁面をよ~く見ると、次回作インクレディブルファミリーのポスターがあります。