公開禁止を覆した!リメンバーミーが泣ける4つの理由

悩んでいる人

  • 「リメンバーミーって泣けるの?」
  • 「リメンバーミーは、なんで泣けるの?」

この記事では、リメンバーミーがいかに泣けるか、そして泣ける理由をわかりやすく説明します。

個人的にも大好きで、泣いた作品です。この記事のために、2回見返しました!笑
これから観たい、あるいは観た直後のあなたは参考にしてください。

>>泣ける理由をすぐ知りたい!※ネタバレ注意

リメンバーミーは泣ける!

リメンバーミーの画像1

(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

結論、リメンバーミーは泣けます。

「一部の人だけでしょ?」と思うかもしれませんが、国をも動かしています。

中国では、リメンバーミーが公開禁止になる予定でした。
しかし、あまりにも感動的な内容だったので、検閲官が公開を許可しました。

中国の規制も乗り越えた作品なんです。泣けるに決まってます!

リメンバーミーのあらすじ

あらすじ
まだ視聴してないあなたへ、あらすじをご紹介します。

主人公は音楽大好き少年

ミゲルとデラクルスの画像

(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

主人公ミゲルは、音楽が大好き。
様々な名曲を生み出した、デラクルスに憧れていて、いつかミュージシャンになることを夢見ています。

デラクルス出演動画に合わせて、ギターを演奏するほどの腕前ですが、1つ問題がありました。

音楽禁止令!

ミゲルの家族には、音楽禁止令が出ていました。

というのも、祖先の男が家族を捨て、音楽の道を選んだからです。
道で音楽隊が演奏していても、おばあちゃんがブチ切れるレベル。

オフレンダの写真も、祖先の男は顔だけ破られていました。

オフレンダ

生前の写真を飾った、祭壇のことです。

オフレンダの画像

Wanderlusty Lifeより

祖先の男のギター=デラクルスのギター

アクシデントで、写真立てを壊すミゲル。
写真を取り上げると、祖先の男がデラクルスのギターを持っていることに気づきます。

ずっと憧れていたミュージシャンが、自分の祖先だと思うわけです。

タレントショーに強行出演するミゲル

ミゲルの画像

(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

祖先がデラクルスであることを、家族に伝えるミゲル。ですが、当然ブチ切れるおばあちゃんは、ミゲルのギターを粉砕します。

大切なギターを壊され、やけくそになったミゲルは、タレントショーに強行出演!
しかし、ギターを持っていないミゲルは、教会に飾られたデラクルスのギターを手に取り・・・。

その瞬間、ミゲルは死者の国に飛ばされます。

タイムリミットは日の出まで

ミゲルと家族の画像

(C)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

日の出前に、家族の許しを得ないと元の世界に戻れません。
なんとか見つけた祖先の人たちは、戻る条件に「音楽禁止」付け加えます。

自分の夢を叶えたい気持ちと、許してくれない家族に、板挟みになるミゲル。
どうするミゲル!?

リメンバーミーの重要ポイント

大事なポイント
様々なルールが登場するので、あらためて説明します。

死者の国のルール

  1. 死者の物を盗む → 死者の国に飛ばされる
  2. 死者の国にいる家族から許しを受ける → 元の世界に帰れる
  3. 写真が飾られない → 死者の国から出られない

ミゲルは、デラクルスのギターを借りた(=盗んだ)ので、死者の国に飛ばされました。
死者の国に家族もいましたが、「音楽禁止」がミゲルを苦しめます。

2度目の死

実際にメキシコにある考え方ですが、人間には2つの死があります。

  • 肉体的な死
  • 魂の死

肉体的な死を迎えると、死者の国に行きますが、魂の死を迎えると本当に消滅します。

オフレンダに写真が飾られず、生きている人の記憶から忘れられると魂の死を迎えます。
したがって、ルール3は、魂の死を避けるための重要なポイントになるのです。

リメンバーミーが泣ける理由

ここからは、ネタバレを含みます。視聴してから、読むようにしてください。

ママココの認知症

高齢のママココが、過去の記憶を思い出すことが重要です

まず、認知症や記憶は、感動作品の王道です。
思い出す過程に、ドラマが生まれるからですね。
アリスのままで、きみに読む物語など多くの名作に登場します。

しかし、悲しいお話になりがちです。特に、若年性認知症がでてくる映画は苦しいです。自分もなるかも…という点で共感してしまうのも、要因でしょう。

一方、リメンバーミーでは、高齢のママココです。言い方は悪いですが、起こりうるという点で、違和感なく受け入れることができます。

ロペス夫妻作曲「リメンバーミー」

さらに、ヘクターの気持ちをピッタリ表現した歌「リメンバーミー」ですよ。
ちなみに、リメンバーミーを作曲したロペス夫妻は、アナ雪の楽曲も制作してます。

ここまでをまとめると、思い出す過程+歌の効果で、感動してしまうということです。

「他の作品でも同じようなものがあるのでは?」
と思うかもしれません。その通りです。プラスアルファがあります。

ミゲルの複雑な事情

付加価値の1つが、ミゲルの悩みが複雑であることです。

リー・アンクリッチ監督のインタビューにもある通り、ミゲルは複雑な道程を歩んでいます。

音楽が大好きだけど、家族に禁止されている。
家族を大事にしたいけど、音楽を止めることは出来ない。

ジレンマに陥ったミゲルは、見ている人が応援したくなる魅力があります。
そして、全てを解決したラストシーンには、リメンバーミーにしかない感動体験を生み出します。

徹底的なリアリティ

付加価値の2つ目は、リアリティです。

リメンバーミーの製作期間は、それまでのピクサー作品を遥かに上回るものでした。つまり、膨大な時間をかけて、調査し、映画を作ったということです。

その結果、リアリティの為に多くの工夫がなされました。

たとえば、ミゲルのおばあちゃんがサンダルを使う点です。

当初はオタマでしたが、メキシコの方に聞いたところ、「メキシコのおばあちゃんは、サンダルで叩くんだ!」と助言をもらいました。
それを受けてオタマ→サンダルになりました。

メキシコ人にとっては、「それな!!」となりますよね。そういった小さな共感が、本作に魅了される理由だと思います。

ちなみに、ギター演奏の指が、実際の演奏と一致しているなど、数多くの工夫があります。

泣ける理由まとめ

  • よみがえる記憶
  • 作品にマッチした楽曲
  • 複雑な悩みがうむ共感
  • リアリティをだす工夫

指の数で収まらないほどの感動ポイントがありますが、主要因は上記4つです。

「他にも感動ポイントがあるよ!」という方は、ぜひコメントをください。

リメンバーミーの豆知識

最後に、リメンバーミーに登場した、小ネタ集です。

トイストーリーの人形

作品序盤、主人公ミゲルが広場に向かうシーンで、街中の市場が写されます。
その中に、見覚えのある人形が・・・。

  • ウッディ
  • バズ
  • マイク

画面右側に注目です。

ピザプラネットのトラック

トイストーリーでおなじみ、ディズニーランドにもお店も構えるピザプラネットです。
こちらも作品序盤、ミゲルのおばあちゃんが「音楽禁止!」というシーンで、一瞬登場します。

あまりに一瞬なので、気づきにくいですが、コマ送りにするとわかります。

次回作のポスター

ミゲルとヘクターが、デラクルス広場に到着した場面で登場します。

花火が装着された、竜のオブジェが登場するシーンに注目です。
右側の壁面をよ~く見ると、次回作インクレディブルファミリーのポスターがあります。